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高齢者生活支援サポーター養成講座

郡上市では、高齢者人口の増加にともない、将来確実に増えるであろう高齢者の生活支援のニーズに答えるため、介護保険法の保険適用外となる家事支援の仕組みを構築する取組みを始めました。 この制度は訪問型サービスの担い手として活躍できる市民を養成するための研修を開催し「高齢者生活支援サポーター」として活動できる人の養成講習(全6回)を開始しました。

今回の要請に26名の市民が講座を受講し、10月21日の第一回講座である小林月子氏の講演には30余名が参加し聴講しました。 講演は、既に7年前から大垣市を中心取り組まれている『ライフサポート事業』について、その経過についてのお話しがなされました。 大垣市で、介護サービスを提供していた事業所が、介護保険対象外の家事支援の要望に答えたいと開始されたサービスです。 家事援助の内容としては、掃除、洗濯、調理、買い物代行、通院介助、買い物の付き添い、墓参り、散歩の同行、庭の草取り、草木の手入れ、剪定など、その他、衣類の入れ替えや、ゴミ出し、安否確認、話し相手、大物家具の移動、ペットの世話などが主なサービスとして設定されています。

ライフサポートの特徴は、サービス提供の決定を支援者(コーディネーターやサポーター)の判断で決定できるところです。支援対象者の状況を見て、そのサービス提供が生活支援にふさわしいかどうかを判断し、サービス提供を決定するところが、介護保険のサービスと大きく違う部分です。

支援対象者は、介護保険で対応してもらう部分と、ライフサポートで支援してもらい部分を選択することができ、支援者の生活状況に合ったサポートとして充実するサービスとなっています。 また、支援者(ライフサポーター)は、ライフサポート福祉講座(全16時間)を受講した市民が登録されており、地域市民が地域の高齢者支援を行うという仕組みとなっています。 この仕組みを運営するのは、「校舎のない学校」というNPO法人がサポーター派遣をコーディネートし、1時間当たり1000円の支援費の500円がサポーターに支給され、残りはコーディネート・運営費にあてられています。

有償の支援事業ですが、サポーターは事業報酬というより、地域づくり活動の担い手として、目的を持ったサービスを提供することによりやりがいや達成感が得られることにその価値を見出しているようで、サポーターは毎日笑顔で元気で活動できることが、健康維持や介護予防につながっていると話されました。

郡上市でも、このような制度の実現に向けて、今回の養成講座が実施されており、サポーターの登録体制と運営体制を今後どのように組織化するかが鍵となっています。


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