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27年度視察研修「高山まちスポット」

10月7日、市団協で初めてとなる視察研修で、高山市の『まちスポ飛騨高山』を視察させていただいた。
まちスポ飛騨高山は、特定非営利活動法人『まちづくりスポット』が運営する民設民営のまちづくり施設だ。

その特徴は、広いショッピングセンター(フレスポ)の一角にまちづくり交流スペースを設けている。

民間の大手ショッピングモール開発事業者と高山を拠点として活動しているNPO『村のミライ』が新たにNPOを設立し2012年に運営を開始した。

大企業がこのような収益性の少ない事業に関わるようになったのは、リーマンショックや、東日本大震災などの影響があったという。単にモノを売る場という場所ではなく、人が集り、新たな価値が創造される場を作り、その付加価値を地域に認めてもらうことが必要と考えたことが、この取組みのきっかけとなった。
 

この施設のオープニング時のアンケート調査では、54%の人が偶然この施設を訪れたという結果が残っている。市民が地域づくり活動を知るきっかけ作りにもなるという。
 

場所柄もあり、この施設を利用する市民は、若者や女性が多いという。子育て中のママの活動場となったり、地域の若者達のワークショップの場として交流スペースは利用されている。
 

このような場による新たな出会いが、市民活動の新たな活動につながり、あるママグループの活動が、別のショッピング施設の子育て支援スペースの公設につながったり、市内のアレルギー対応食品のマップづくり活動が、スーパーのアレルギー対応食品のコーナー設置につながった。(新たに流動食コーナーも新設された)

昨年から、地域企業へのインターンシップ派遣の窓口となり、県内外からの大学生を受け入れたい、企業とマッチングさせ双方にメリットのある機会を作り出しているそうだ。

 

民設民営という組織運営、営利と非営利を区別しないということが新たな可能性を生み出している良い事例だ。

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